ワンコの太郎と嫁1娘1と暮らすお父さん。 ひっそりと叫びたいので、晒しはご勘弁。 誰にも見られていないからこそ叫ぶことができるんだ。 ドッグフードについてくどくど語るも、モラルと知識に欠ける筆者。 てきとーな知識で語ってますので、まずは、記事に疑問を持って調べてみましょう。 ブログなので仕様変更による過去記事の修正は原則行っていません。当初と意見が変わったなんてこともありますので宜しくです。
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過去の記事
http://washinoblog.blog79.fc2.com/blog-entry-292.html
少し内容修正してもう一度書きます。
高蛋白かそうでないかどうかっていうのは、
成分保証値見れば分かりますね?
でも、望むべくはアミノ酸スコアの高い動物性蛋白質がその中にどれくらい含まれているか
が知りたいですよね
過去にも記事の中で何回か書いていますが、
「最低これぐらいは入っているだろう」というのはある程度推測できるものがあります。
前提として、こんな感じで計算します。
精度を高めたければ、以前も紹介した食品成分表データベースで1つずつ調べること。
蛋白質 | 脂質 | 炭水化物 | |
生肉 | 18% | 10% | 0% |
肉ミール | 55% | 10% | 0% |
グルテン | 70% | 10% | 10% |
全粒穀物 | 8% | 5% | 70% |
大豆 | 33% | 20% | 25% |
他の豆 | 22% | 2% | 60% |
これらを元にある程度原材料構成比が導き出せるものもあります。
以前に、upした内容のものですが、これは結構複雑で難しい方だと思います。
導き出したものの差異も大きい。
C&P ウルトラミックスの場合
粗タンパク質25%以上
粗脂肪15%以上
繊維3%
灰分8.1%
水分10%
炭水化物39%
■原材料
鶏肉、チキンミール、ターキーミール、ミロ、オーツ麦全粒粉、大麦全粒粉、鶏脂肪、玄米
、乾燥バナナ、エンドウ豆、トマト抽出物ポマス、亜麻仁全粒粉、乾燥人参、乾燥サツモイ
モ、ナチュラルチキンフレーバー、サーモンミール、乾燥ビール酵母、乾燥全卵、乾燥クラ
ンベリー以下省略
まずは、とにかく、何か確定できそうな原材料を見つけ、そこから固定していく。
これは、勘というかセンスというか慣れというか、見つけるしか無いです。
そりゃ、原材料に決まりがないので、求め方に決まりもありません。
全然わからないという人はもっと原材料を眺めて、勉強して下さい。
日本の輸入元はあてにならない所も多いので、本国サイトも見てください。
食品の成分をよく勉強して下さい。
そうすれば、ざっと見れば、どんなフードかはもう見当がつくようになりますよ。
ウルトラミックスについては、なかなかとっかかりが難しいフードなので、
そんな時は、脂質を使うことが私は多いです。
手順として、
1.原材料の中の脂肪の添加量を推定。
大雑把には成分保証値の脂質から1割~3割程度目減りさせたもので推測※
※これは、他の原料に脂が含まれているので、フード全体の脂質量≠添加した鶏脂となる。
脂質15%と表示があったら、
鶏脂肪としての添加量は10%ちょいぐらいかなぁと。
初めは適当で大丈夫。 精度を上げたければあとで再計算すればいい。
2.鶏脂肪より前に表示される原材料を抜き出します。
最低限で鶏脂肪よりも構成比が多いわけなので、
最低値として次の数値が推定できます。
※最低値であり上位にあるものはもっと含有割合が高い可能性もあります。
全てが一緒の割合ということは確定しません。
これも、後で補正する。
鶏肉 10%→蛋白源として2% 鶏肉は水分含んだ生肉だから。
チキンミール 10%
ターキーミール 10%
マイロ 10%
オーツ麦全粒粉 10%
大麦全粒粉 10%
鶏脂肪 10%
小計 70%
3.蛋白源を考える
上記で述べた食品栄養構成で計算すると、
鶏肉 1.8%
チキンミール 5.5%
ターキーミール 5.5%
マイロ 0.8%
オーツ麦全粒粉 0.8%
大麦全粒粉 0.8%
蛋白質小計 14.4%
が、導き出される。
4.炭水化物源を考える
上記で述べた食品栄養構成で計算すると、
マイロ 7.0%
オーツ麦全粒粉 7.0%
大麦全粒粉 7.0%
炭水化物小計 21.0%
が、導き出される。
3.と4.より
蛋白質:炭水化物=14.4:21.0=26.7:39.0・・・①
成分表より
蛋白質:炭水化物=25:39にならないといけないので
若干炭水化物構成比が少ない(蛋白質構成比が多い)。
鶏脂肪以下の、玄米、乾燥バナナ、エンドウ豆辺りで補足思考
仮に
玄米 10%
乾燥バナナ 5%
エンドウ豆 5%
と置く。
玄米 1.0%
乾燥バナナ 0.2%
エンドウ豆 1.1%
蛋白質小計 2.2%
玄米 7.0%
乾燥バナナ 4.0%
エンドウ豆 3.0%
炭水化物小計 14.0%
①を補正
蛋白質:炭水化物=16.6:35.0=18.5:39.0・・・②
今度は、炭水化物比率が多すぎ。
今度はエンドウ豆以降の原材料を見てみると、「トマト抽出物ポマス」である。
これは炭水化物と繊維で出来ている。
原材料構成として5%以下ぐらいなのは大体、合点がいくので、
これ以降は、無視しても結果に大きな影響は与えない。
したがって、原材料構成の想定として誤りがあるのは、
蛋白質の割合が不足しているのだから、肉類のどこかであると分かる。
元に戻る。
鶏肉 10%→蛋白源として2%
チキンミール 10%
ターキーミール 10%
この辺りの想定が間違えているのだろう。
で、鶏肉は生である。
鶏肉だけで計算上足りない蛋白質を補おうとすると、今度脂質がオーバーになってくる(計算省きます)ので、
肉ミールで増加されている事となる。
必要な蛋白質量は
②の16.6:35.0=18.5:39.0の比率を
22.4:35.0=25:39にしたいので、
蛋白質を22.4-16.6の5.8%をチキンミールと鶏肉で稼ぎたい。
5.8%÷55%=10%・・・肉ミールの必要構成割合。
よって、
原材料構成比は、
鶏肉 15%→蛋白源として3%
チキンミール 15%
ターキーミール 15% ※
マイロ 10%
オーツ麦全粒粉 10%
大麦全粒粉 10%
鶏脂肪 10%
玄米 10%
乾燥バナナ 5%
エンドウ豆 5%
小計 105%
蛋白質量は、
鶏肉 2.7%
チキンミール 8.3%
ターキーミール 8.3%
マイロ 0.8%
オーツ麦全粒粉 0.8%
大麦全粒粉 0.8%
蛋白質小計 21.7%
21.7:35・0=24.1:39・0
まぁ、これで大体出ましたね。
現段階で、原材料が105%となってしまっていますwので、
全体で100%になるようあとは、微調整する。
この場合、炭水化物比率が多いので穀物辺りの比率を下げて再計算しましょう。
まぁ、後は誤差範囲といえる数値となっているはずですがね。
excelなんかで計算式を埋め込むと簡単に矛盾点とか修正できます。
4.精度を高める。
あとは、好きな人が考えれば良いですが、
初めに述べた原材料が含む蛋白質割合や脂質割合を調べて、
鶏脂肪の推定量を加減して精度を高めてください。
整合性がとれる原材料構成はほぼ決まってきます。
5.注意
大前提として、穀物の姿や乾物かそうでないかが分かっていることが必要です。
全粒なのか?グルテンなのか?でんぷんなのか?副産物のみなのか?
これが分からないと、精度がかなり落ちます。
妄想のしようがありません。
なので、状態を表す表示も大切なのです。
日本はこの表示の規定がだめだめなのでだめなのです。
私が国産を拒否する所以の一つ。
特に穀物がグルテンであった場合蛋白質の割合は7割近いので狂います。
私も、普段はこんな細かい計算絶対やりません。
記事にするためにわざわざ計算しただけです。
普段は、成分表と原材料見て、目算で、
あぁ、肉粉はこれぐらいで生肉は穀類はこれぐらいで・・・
って、程度です。
判断するには、それで十分ですから。
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COMMENT
無題
始めの脂肪のあたりまでをまずとっかかりとしてはじめていく、あとタンパク質と、炭水化物の比率をみる。これが抜けていました。
今はエクセルで微調整できるように作っていますが、ようやくコツがわかったような気がします。計算の。あとはやっぱりざっとみてどのあたりで推測するかは、何度もやってみることが必要なんですね。
ちょっと面白くなってきました!
大事なのは、穀物の姿ですね。これをもう少し精度あげないと。ありがとうございました。
無題
物を分解する楽しみもあります。
今回は後者ですね。
分解が出来るとそれを作ることも出来きるようになることが多いです。
過去のオリジンを作るとしたらの記事は、それでした。
何度もやってみるのは大事です。
慣れてくると、成分保証値と原材料眺めれば、構成の大体のイメージはつかめるようになります。
通常はそれで十分ですよ。
ただ、そこまで行くまでには、いろいろな原材料を見たり、食品成分を覚えるほど見たり、仕組みを理解するのが必要です。
加えて、日本の輸入元は余りそういうところには頭を使わないようで、原材料表記を間違っているところも多いし、わざと表示を変えているところなんかもありますので、本国サイトを見る必要もあります。
正しい原材料表示が前提ですので、お馬鹿な輸入元だと苦労します。
アニモンダの輸入元には笑いましたw